中山道

中山道は、歴史的にも主要な街道の一つで、徳川幕府により、政治と物流面の街道として1601年から、江戸(東京)と京都間を結ぶ街道として整備されました。

中山道は69の主要な宿場町があり、中津川市内には3つの宿場、中津川宿、落合宿、馬籠宿があります。

中山道は、そのロケーションにより様々な表情を見せてくれます。例えば、歴史的な街並みの雰囲気、日本の伝統的な田舎の文化が引き継がれる田園風景、そして孤独な山道などです。

それらの先人たちの歩んだ足跡をたどり、宿場と宿場の間を歩くトレイルはとても有意義な時間を過ごすことができます。そして、特別なガイドサービスを利用し、よりオーセンティックな場所や地元の人々との交流を楽しむこともおすすめします。

Route1:中津川宿周辺の特別な散策

茶農家で、この地域の重要な特産品でもある和菓子に利用する栗や柿の生産も行う市川尚樹さんが行うお茶を楽しむ経験など、中津川の市街地やその周辺でのオーセンティックな経験を楽しむことができます。

中津川宿にはまた、歴史的な建物を構えるはざま酒造で、日本酒のテイスティングもたのしめます。

もし、中津川の中心市街地や恵那山の風景を楽しみながら、郷土の食文化を楽しみたい場合は、ぜひ中津川駅から北の丘に位置する長多喜を訪ねてください。茅葺き屋根の古民家のなかで、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。

これらのローカルな経験は、事前の予約をお勧めします。

茶亭市川でのお茶休憩

中津川宿から大井宿に向かって1kmほど中山道沿いに歩いていくと、地域の茶農家である市川さんが営む「茶亭市川」にたどり着くことができます。市川さんは、地域のお茶や和菓子についての楽しみを紹介してもらえるほか、少なくとも18世紀からこの地域で引き継がれてきた地歌舞伎(じかぶき)と呼ばれる郷土芸能についての様々な説明もしていただけます。

そして、地域の人たちが季節に応じて営まれる様々なライフスタイルにも触れることができます。

長多喜で郷土の美食を楽しむ

長多喜は、伝統的な茅葺き屋根の古民家に滞在することのできる宿で、古くは中山道で旅籠を営んでいたものの、現在は生態系保全のために捕獲が禁止されている「つぐみ」と呼ばれる野鳥をはじめとした郷土料理を楽しむ隠れ家として、1932年に桃山と呼ばれる中津川駅から1.5kmほど北西に歩く丘に移りました。

ここは、昼食の時間帯にも魅力ある郷土食を落ち着いた空間で楽しむことができますが、オススメはこの古民家での宿泊経験です。

はざま酒造・大鋸酒店で地元の日本酒を楽しむ

中津川地域は、自然景観とともに豊富な美しい水にも恵まれた土地です。それはすなわち、地酒(日本酒)を醸造する上でも適した土壌と言えます。

中津川市には4つの酒蔵があり、それぞれが特色ある地酒を醸造しています。

中津川宿の中に位置するはざま酒造や大鋸酒店では、それぞれ自社で醸す日本酒、または地域の地酒をテイスティングし、お買い求めいただけます。

郷土の和菓子を楽しむガイドツアー

中津川は、和菓子の産地としても全国でも特色ある場所といえ、中津川宿の小さな範囲でも20件ほどの和菓子屋があります。

また、家庭においても、郷土菓子である栗きんとんやからすみ、干し柿などの甘味を作り、豊かな時間の中で楽しまれる文化が引き継がれています。

そのような和菓子の文化やお店をたずね歩くガイドツアーも「中津川和菓子ナビゲーター」によって行われています。

Route2:中津川宿-落合宿-馬籠宿-妻籠宿

中山道トレイルのハイライトは、歴史の足跡を感じながら農村や山道の雰囲気、古い建物の中を歩く経験です。

馬籠宿から妻籠宿の間のハイキングはもちろんですが、中津川宿から馬籠宿までの里の文化や生活が感じられる街道を歩くこともおすすめです。

街道では、古きアイデンティティともいえるおもてなしの心を人々は持っています。そして、落合の石畳や馬籠宿の手前に佇む諏訪神社も、昔ながらの人々の暮らしや、旅人の足跡が感じられるお勧めのスポットです。

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